アクセンチュアソングって? 生まれた理由とこれからのこと
皆さん、こんにちは。以前の記事「Deep Simplicityの追求 / The pursuit of Deep Simplicity」では、FjordからAccenture Songと組織が進化した背景や、 そのデザインチームにおける新しいミッションとしての「Deep Simplicity」についてお伝えしました。
それに伴ってnoteでの発信も進化させていきますが、「そもそも Accenture Songってなにを目指しているの?どんな組織?」と思われる方も多いはず。なのでこの記事では私たちの新しい組織、 Accenture Songについて改めての自己紹介をした上で、noteでこれから皆さんにお届けすることについてお話しできればと思います。
Accenture Songが生まれた背景
まず Accenture Songの前身組織では、世界中のデジタルやクリエイティブやコンテンツなど様々な領域のエージェンシー、CGIやVFX(Visual Effects)のプロダクションを抱えた専門家集団でした。それは日本でも例外ではなく、このブログを始めた当初のブランド名であったデザインスタジオをはじめ、CGIのプロフェッショナルやクリエイティブエージェンシー、コマースやサービスデザイン企業を仲間として迎え入れて成長してきました。
そんな中、私たちの組織のあり方を考え直す要因となる2つの変化の波が押し寄せました。
変化#1 人々の矛盾に対する態度の変化
一つ目は私たち人々の変化について。
「ジムに通っているけど、ファストフードも大好き」、「サステナブルなライフスタイルに興味はあるけど、物価高騰の影響を少しでも減らすために低価格の商品を選ぶ」といったように、私たちは全てを合理的に決めている訳ではなく、行動には多くの矛盾が潜んでいます。ウェルビーイングやSDGsなど「あるべき姿」ともいうべき指標が掲げられ、理想としては抱きながらも、それらを行動に落とし込みきれていないことも 、考えと行動の矛盾を拡大させているのかもしれません。
お気付きの通り、このような一貫性の無さは今にはじまったことではありません。一方で、以前と異なるのは、これの矛盾がネガティブに捉えられるのではなく、むしろ「人間らしさ」としてある種ポジティブに受け入れられるようになった点です。世界の消費者の69%が「矛盾した行動は、人間らしくて受け入れられる」と感じていることが明らかになっているように、人々は自らの多面性をそのまま受け入れ、ありのままの姿として認めるようになりました。
変化#2 クライアントが抱える課題の複雑化
二つ目はクライアントが抱える課題の変化について。ブランドとしての一貫性が重要になっている中、UI/UXやSNSといった単一のチャネルをいかに磨き込んだとしても企業の本質的な「成長」を実現することは難しくなっており、捉えるべき課題はその複雑さを増しています。
実際、これだけCX/DXという言葉が流通して各企業が取り組んできても、95%の企業経営者は「顧客・従業員の変化に自社の変化が追いついていない」と課題を感じています。
(変化についてもっと詳しく知りたい方は↑こちらから)
変化に応える組織への進化
これらの人々の変化やビジネス課題の複雑化を捉え損ねると、クライアントへの価値提供が断片的になってしまう。「顧客=消費者=財布の紐を緩める相手」という考えから脱却し、人々の持つ多面性にきちんと向き合い、企業が顧客との関係性を再構築することを支援できる組織に変わる必要がある。
そんな危機感から私たちは自らの組織を変化させると決断し、Accenture Songとして生まれ変わりました。デザイナー、クリエイティブ、エンジニア、マーケター、データサイエンティスト、コンサルタント、ソリューションアーキテクトなど多様な専門性を持つ人が集結した1つのチームです。
そして目指すこともただ1つ、「Growth through Relevance」。顧客と企業、従業員と企業、人と人、など様々な関係値の間に「共感」を生み出すことで、結果として「成長」を作ることが、異なるバックグラウンドを持った専門家たちの共通項です。
繰り返しになりますが、「成長」は単一のソリューションでは生まれない。この各領域のタレントたちが有機的にチームを作って本質に取り掛かります。例えば、ビジネス戦略をコンサルタントが策定しながら、サービスやプロダクトの構想をデザイナーが設計し、その構想をエンジニアが具現化する。マーケターが世の中に正しく広め、アナリティクスのエキスパートがAIやデータ分析を通じて定量的に高度化し続ける。そしてその変革の過程にはずっと業界を知り尽くしたコンサルタントが並走し、各企業特有の課題に寄り添いながら実現させる。
もちろん実際のプロジェクトではこんなに綺麗にリニアにいくわけではありませんが、このようにそれぞれの専門性の強みが掛け算されて価値を生み出せる組織へと生まれ変わりました。前回ご紹介した“Deep Simplicity”という考え方を、ある意味自分たちの組織で体現しよう!という結果でもあります。
「Session」という言葉に込めた意味
そんな組織としての進化に伴って、このnoteも進化します。新しいブログ名は「Session by Accenture Song」。多種多様な人やカルチャーが互いに混じり合う中で、個人を尖らせつつ全体として一つのものを作り上げる。そんな意味を「Session」という言葉に込めました。
今後はデザイナーだけでなく、エンジニアやプロデューサー、プランナー、クリエイティブなど、Accenture Songで活躍する多様な仲間の声をお届けしていければと思っています。それぞれの専門性と越境性を高められるようなコンテンツを配信していく予定なのでこれからも引き続きよろしくお願いします。
Accenture Song Design Instagramアカウント: @song.design.japan
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