若手デザイナーたちが語る、アクセンチュアソングで「私らしく」キャリアを始めるということ
こんにちは!アクセンチュア ソング サービスデザイナーの杉山です。
本日は、Accenture Song Designチームに加わって3年目以下の同世代若手メンバーが集まりました。私たちがどうして、デザイナーとしてのキャリアのスタート地点として、ここアクセンチュア ソングを選んだのか、そして今どう感じているのか、それぞれの思いを共有しました。
※役職・名称などは2023年10月17日時点のものです。
新卒/中途入社のきっかけ
新卒メンバーの入社経緯
濱田:私は元々絵を描くのが好きだったこともあり、将来スキルを活かせないかなとふんわりとした意思で美術大学に入学し、グラフィックデザイン中心に幅広く学んでいました。そんな中、在学時のUI/UXの基礎を学ぶ授業をきっかけに「デザインで課題解決をする」ということに強く関心を持ちました。恥ずかしながら、アクセンチュアという会社のことは、就活で意識するまでは知らなかったのですが、手を動かすこともできる上に、上流工程から関わることのできる会社だと知って、エントリーしました。
清水:大学ではグラフィックからプロダクトまで幅広くデザインを学んでいて、企業でインターンをする中で実務レベルでのデザインにも徐々に触れていきました。もしデザインを仕事にして生きていくなら、実際に人の生活の役に立つものを、0→1で作りたいという思いがありました。当時からAccenture Life Trendsの前進となる年次レポートを読んでいたのですが、そこに標榜されていたメッセージが、自分がデザインを仕事にしたいと思った時の理想に非常にマッチしていたんですよね。
金谷:私は大学に入る前からデザインやアートに興味をもっていたのですが、進路を迷っていた際に、父から「可能性をより広げていくためには、いつか経営という領域を学んでみるといいよ』という助言をもらい、あらゆる分野に触れられる環境に身を置くべく領域横断的な学びを実現できる大学を選びました。進学後は、経営戦略や組織論を専攻し、学外ではデザイナーとしてスタートアップの事業成長に従事しながら、自分の興味はデザインと経営のあいだにかかる領域であると確信を持ちました。そして日々、研究と実践を繰り返していくうちに、広くモノ/コトの価値形成がデザインの力によってどうリードできるか、その可能性をもっと探究してみたいという気持ちが強くなりました。このようなお題を、日本のみならずグローバル市場の最前線で実践し体現し続けている組織を探していたところ、このチームと出会い、入社を決めました。
中途メンバーの入社経緯
秋元:私はデザインを元々専門にしていたわけではなくて、国際関係学や法学などをイギリスで学んでいました。大学院を卒業する時点から、国際的なフィールドで社会に貢献したいとは思っていたのですが、そのためにも何かもうひとつ専門性を身につけたいなと考えていた時に、友人からUXというものを教えてもらってその思想に惹かれていきました。インターンからお世話になった前職では、Webやアプリサービスなどを担当していましたが、もっと最初の設計を考えるフェーズに関わりたいと思っていて。そんな中、軽い気持ちで見ていたDesignship 2021で、このチーム登壇していた『みんなの銀行』のセッションがあまりにかっこよくて、圧倒されてしまいました。削ぎ落とされているし、何よりも、とことん考えて作られたものなんだなってことがビシビシと伝わってきたんです。このチームは、しっかりと腰を据えて、リサーチ起点に体験設計をすることの価値を全員で共有し、プロジェクトを通してそれを実現できる体制が整っているんだなという印象を持ち、働きたいと思うようになりました。
望月:私は新卒で日本の電機系のメーカーに入って、主に家電のUIを設計していました。消費者の反応が返ってきやすい仕事はやりがいもあって楽しかったですけど、社会人になってからどんどんデザインそのものが好きになっていって、ある夏にデンマークのデザインスクールに参加することにしました。その時ワークを一緒にしていたメンバーが、「私は子供がいるから17時には帰らなくちゃいけない」と言っていて、それを周りも当たり前のように受け入れていたことにカルチャーショック受けました。もっともっといろいろな人の視点を取り入れて、グローバルな視点で、デザインをしていきたいと思うようになっていたところ、このチームを見つけました。
亀田:私は制作会社の映像企画部署にいました。元々イギリスの芸術大学でデザインを学んでいて、特にプロダクトを体験としてみることに重きを置いた教育を受けました。その中で構想する体験価値を提供する時に、映像を使うことが多くて。映像でのコミュニケーションを極めたいなという想いから制作会社へ入ってはみたものの、なんだか自分のやりたいことができていないようなモヤモヤ感がありました。リサーチから実装で一貫して体験を創っていきたい、というのを大学時代から連絡を取り合っていたこのチームのメンバーに相談して、「それだったら、うちのチームでできるし、大学で学んだことも活かせると思う。」とアドバイスをもらいました。彼女にリファラル(社員紹介制度)してもらって、入社しました。
入ってみて実際どうだった?
自分らしくいられる場所
亀田:個々人の内側にある個性をみて、それを受け止めようとしてくれる文化が好きです。私自身が海外の大学を卒業し、幼少期に海外に住んでいたという経歴について、時には周囲に過剰に反応されてしまうこともあったんですけど、ここでは単に経歴という外側の情報だけでなくて、その人の中にある個性をみて受け止めてくれることに、とても心地よさを感じました。学業や仕事、プライベートを通じて海外経験が豊富なメンバーが多いので、人の多様さを受け止めるカルチャーが強くあるのだと思います。
望月:正直最初は「外資系コンサル」は、自分からは遠いところにある仕事だというイメージをもっていました。ですが、実際に入ってみると、いろんな価値観を持った人たちがいて、自分が何かの価値観に染まる必要もなくて、慎ましく、自分らしくいられる場所だと感じました。個々人がありたい自分をもっていて、それを大切にしていると感じています。
濵田:細かいことではあるけど、各々が好きなファッションで働くことができることもそれを体現してますよね。私自身、結構服が好きで派手な柄や色をついつい取り入れたくなってしまうんですけど、ここでは誰かに遠慮する必要がなく、それを楽しむことができています。
望月:一方で、地味目というか気合いの入っていない格好をしていても誰も何も言わないですよね。もちろん、TPOをわきまえる必要はありますが、基本的には各メンバーのありのままを受け入れるのが当たり前という感覚があると思います。
変に若者扱いされない
清水:自分の提案や発言は、立場や経験を問わず、どんなことでも耳を傾けてもらっていると感じます。新卒で入ってすぐのプロジェクトであっても、気がついたことはどんどん発言していいという安心感が醸成されている気がします。
亀田:「若手」という括りだけで、新人を扱うような考え方があまりないかもしれないですね。入った瞬間から「個」をみて、一人のデザイナーとして扱ってくれるからこそ、受け身の姿勢ではなく自分から積極的に発信することが大事になってくるように思います。例えば会議では、自分が黙っていてもディスカッションは当然前に進んでいくのですが、自分の意見を言ってみるとそれがどんな質のものであっても、チームはそれに向き合ってくれます。それは異なるバックグラウンドを持った人の視点が入ると、それがインスピレーションになってディスカッション全体が豊かなものになっていくという意識を全員が共有しているからなのかもしれないです。
居心地の良さはみんなで作るもの
金谷:ここで働いていると、常日頃「組織からのケア・周りの人からのケアを感じる」という声をよく耳にしますし、私自身もそう実感しています。そもそも「ケア」には「相手が本当に必要としていることに応えようとすること」という考え方があるそうです。それを鑑みると、組織にとって、チームにとって、隣にいる相手にとって、本当に居心地がいい仕事環境になっているだろうかと常に意識するようなマインドセットが、一人一人ののなかにあるような気がしています。こういう組織文化の醸成において、個々人による日々のケアに富んだ、ささやかな心配りの積み重ねが、とても大事な部分を担っているのだなと日々実感させられます。
濵田:みんながお互いを尊重しているし、一人一人に「居心地がいい空間を作り上げる力」を感じます。会社に入る前は、社会人の悩み第一位は「人間関係」という記事を読んで身構えていたのですが、少なくとも私はこの会社に入ってからそれで悩んだことはないです(笑)
ここでの働き方についてどう感じている?
それぞれに合った仕事のスタイルを
秋元:これはそれぞれのケイパビリティの方針にもよるとは思いますが、マネジャーになるまでは基本1人1案件というのはすごく大きいことだと思っていて。時間をかけて、熱意を持って1つの案件に向き合うことができています。もし自分のキャパシティに少し余裕がありそうだったら、チーム自体を強くするための仕事(※1)を頑張ってもいい。いずれにせよ、自分の仕事のスタイルをサステナブルに調整できるのがいいですよね。
※1:デザインチームではお客様を直接支援する業務の他に、世界のデザイントレンド収集、フィールドリサーチからレポートの作成、チームのアセットとしてのワークショップ企画・運営などのスタジオワークに取り組むことができる。
多様なプロジェクトのなかでデザイナーとして働く
杉山:僕はプロジェクトごとにデザインが価値を生み出す対象が多様であるのが面白いなと感じています。この会社に入って、学生時代になんとなく捉えていた「デザイン」というものが、社会の中でデザインを活かすことのできる領域のほんの一部でしかなかったことに気づきました。私たちが日頃触れているようなサービスはもちろん、最先端のテクノロジーを駆使した新しい楽しさを構想する案件から、公共政策やインフラに代表される将来の私たちの豊かさの根底に直結する案件まで。幅広いお仕事の中のさらに様々なフェーズで、デザイナーとしてしっかりと果たすべき役割があるというのが良いですよね。
亀田:プロジェクトごとに上司が変わることも特徴の一つですよね。戦略コンサルタントのメンバーと協業することはもちろんあるし、AIやテクノロジーのチームや海外のスタジオなど、プロジェクトで協業するメンバーによって思考の色が全く異なります。新しいプロジェクトに入るたびに上司やプロジェクトメンバーが変わって、違う人間関係を構築できることは、私にはとてもフィットしています。
金谷:学び・教育の面から考えると、一人のデザイナーとしての感覚や言動を信じてもらっていることがモチベーションになっています。手取り足取り上司から教えてもらう/上司が教えてあげるといったスタイルというよりかは、年次・経験は関係なく、その人だから発想すること・考えることがちゃんと同じテーブルの上で交わっていくことがとても大切にされているなと思います。テーブルが開かれているからこそ、それに応えるための努力も必要ですが、大前提自分が発したことを信じてもらっているので、どんどんその信頼に応答したい気持ちになります。それって、自然な学びと成長のサイクルだなと感じています。
ソングデザインライフを支える制度について
一人一人のキャリアに寄り添う
秋元:プロジェクト内の上司とは別にピープルリード(※2)と呼ばれる社員が全社員に一人ずつ就くので、プロジェクトとは関係なく社内で相談できる存在がいます。自分が目指したいキャリアが定まっていなかった時も、「何年間というスパンで一緒に考えていこう」と言ってくださって、そうやってどっしり構えてくださってくれることが嬉しかったです。
※2ピープルリード:一般的にいうメンター。アクセンチュアではプロジェクトの上司とは別に、ピープルリードから中長期的なキャリアのアドバイスやフィードバックを定期的にもらうことができる。
金谷:ピープルリードは、評価についても私たち目線に立って真剣に向き合って考えてくれますよね。単に案件のフェーズとか業界などの区切りでフィットを判断するのではなく、どんな仕事のどういう部分になぜ面白みを感じるのか、少し長い目で見たときにどう成長していきたいかなど、色々な視点から考えや気持ちを共有しています。自分のモチベーションや興味関心に本質的にフィットする案件に巡り会えるチャンスを掴めるように、正面から向き合ってもらっていると感じます。とても心強いです。
濵田:プロジェクトの中でも、制作物について別視点からのレビューをして欲しい時にはピープルリードに見てもらっています。私は特にビジュアルデザイナーなので、クオリティについて気軽に相談できる機会があるのはありがたいです。
スタジオというカルチャー
秋元:そもそも自分たちの居場所をスタジオと呼んでいるのもいいですよね。海外のスタジオから日本にやって来たメンバーもいれば、逆に日本のチームから他の国のスタジオへ籍を移す人もいて、人の流れはグローバルに動いていると感じています。そういった動きが日常的に行われていて、フレッシュな視点が常に入ってくる。世界というものを身近に感じるのと同時に、世界中のスタジオに上下関係がなく、横並びでつながっていることを実感しています。
亀田:月に一度行われているStudio Dayもいいですよね。このチームには多様なメンバーがいますけど、日々プロジェクトワークに勤しんでいると、どうしても日常的に関わることができる人の範囲には限りがでてきます。Studio Dayではワークショップやデザインクリティークの時間を通して、普段仕事ではなかなか関わることができないスタジオメンバーと共に、自分の経験を共有することができるし、同様に他の人の豊富な経験やユニークな知識や思想に触れることができています。
望月:よりいいものを世に届けるために、自分たちの組織文化を育て続けることに、ここまで力を入れている組織はなかなかないと思います。新人教育をはじめ、組織を強くしたいという強い意識がないと、ここまでのリソースを投じるのは難しいですよね。
杉山:Studio Dayは、ナレッジシェアの重要な機会でもありますよね。デザイナーといってもプロジェクトごとに全く違う働き方をしていたりするから、たまに集まったときにそれぞれが直面した課題や乗り越えた方法を共有して、スタジオ全員のアセットにしようという意識がすごく強いように感じます。
金谷:改めてStudio Dayは、組織で働く人たちのハートを守り大切にする、この組織の価値観を実感できる時間だなと思いました。全体会での組織の方針にまつわる報告や、プロジェクトのナレッジシェアなど、組織におけるいろんな種類の情報を共有するうえで、第一に、私たちメンバー間で、お互いの生の声を共有しあうことを大切にしていますよね。特にアフターコロナになりかけの時期に社会人一年目をスタートした自分にとって、月に一度のこの時間はとても救いに感じていました。
おわりに
変化する社会の中で、デザイナーが活躍できるフィールドも少しずつ変化していきます。その中で私たちがAccenture Song Designという同じ場所に集まったのは、それぞれが好きなデザインをもっと輝かせられるという期待感を、ここに感じたからなのかもしれません。
撮影:萩原
筆者プロフィール
アクセンチュア ソング Instagramアカウント: @song.design.japan
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